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もはもは五本目! 今回は北野武の「キッズ・リターン」をレビューするよー! マサルとシンジは落ちこぼれの高校生。カツアゲしたりイジメをしたりイタズラをしたり、そんな生活を過ごしています。 そんなある日、二人はラーメン屋に行きます。そこでヤクザたちに出会うのですが、この出会いはマサルにとって大きなものとなります。 その後マサルは、カツアゲをした人が連れてきたボクサーにあっさりとボコられます。それにショックをうけたマサルはボクサーになることを決め、シンジと二人でジムに入ります。 タバコも酒も止めて真面目にボクシングに打ち込む日々でしたが、ある日自分をボコボコにしたボクサー(このボクサーとは同じジムでした)とスパーリングをすることになります。 しかし、マサルは後ろから蹴飛ばし、体全てを使ってボコボコにしてしまいます。 そしてシンジとスパーリングをするのですが、やる気のないように見えたシンジにあっさりとKOされます。 ここから、二人の人生は別れていきます。 シンジは真面目にボクシングをして力をつけていく。 マサルはラーメン屋で会ったヤクザの仲間になる。 しかし、シンジはジムの先輩にビールを飲まされ痩せるための薬を飲まされていくうちに、減量が出来ずについには試合に負けてしまいます。 そしてマサルはヤクザにボコボコにされてしまいます。 結局シンジはボクシングを、マサルはヤクザをやめ、元の状態に戻っていくわけです。 ただ、二人は何か始めていたわけではなく、むしろこれから、二人の人生は始まっていくのです。 最後の台詞が素晴らしいです。俺達はもう終わっちゃったのかな? いや、まだ何も始まってねーんだよ、と。 これと似たような台詞は、俺が無人島に行くなら必ず持って行くと思っているほどの心の本「スクランブル」にも書いてありました。 だからこういう台詞は大好きです。なにより、この台詞が出るまでのプロセスが非常に大事です。 ストーリー自体は、驚くような展開があるわけじゃないと思います。ただ、物語の描き方が綺麗で素晴らしいと思いました。 成長。葛藤。悩み。挫折。そして回帰。ただ、二人は何も得ずにリターンしたわけではありません。 きっと、素晴らしいものを得たと思いますし、それと同時に色々なものも両手からぽろぽろと落としてしまったかもしれません。 でもそれが人生だと思います。彼らなりに青春という人生に精一杯向かい戦ったはずなんです。 二人はきっと、良い大人になってくれるでしょう。 PR |
素敵な鋭い記事。それは簡単にこのだと思ったことはなかった。素晴らしい仕事!
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