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【2025/07/10 13:28 】 |
十本目「ソイレント・グリーン」


もふんもふん十本目! ちょーっとペース落ちたけど十本目到達です。最近海外映画と海外小説によく触れるのですが、その味の濃さにハマってきました。
最近ではケストナーの飛ぶ教室とヴェルヌの十五少年漂流記が最高でした。
ってことで記念すべき十本目はソイレント・グリーンです。

2022年、ニューヨークは地獄のようだった。人口の増加と環境汚染によって、食べ物はロクに手に入らない。牛肉なんてとてもじゃないけど食べられない。
完全に腐りきった世の中で、一部の富豪だけが甘い蜜を吸い、ほとんどの人間は日々の生活に苦しんでいた。
そんな人間たちの救いはソイレント社が配給している「ソイレント・グリーン」だった。
これはプランクトンから作られた合成食品である。これで食料問題に関しては少しの光りが見えたかに思えた。
しかし、ある日ソイレント社の社長が暗殺する。この事件の捜査に乗り出したソーンは、どんどんソイレント・グリーンの秘密に迫っていく。
ソーンはソイレント・グリーンの秘密を知りたがっていた。そして色々な妨害を乗り越え真実に近づく。だが、それより先に同居人の老人ソルが、真実を全て知ってしまう。
真実を知ったソルは絶望し、ホーム(安楽死施設)に行き、自ら死を選んでしまう。ソーンはソルの死を目の前でしっかりと目に留め、ソイレント社の工場に忍び込む。
そこでソーンが見た光景は、人間を加工してソイレント・グリーンを作っているというものだった。
そう、人々が毎日食べて飢えをしのいでいたソイレント・グリーンは人肉から出来ているのだった。
ソーンは、ラストで叫びます。
「ソイレント・グリーンの原料は人肉だ。早く何とかしないと今に食糧生産のために人間を飼うようになるぞ。その前に何とかしなくちゃならない!」

まぁまぁ面白かったです。この映画はかなり評価されていますが、俺的にはいまいち。ストーリーやメッセージ性は良かったのですが、なんか主人公が変でした。どうも好きになれなかった。
登場人物達がみんなボヤけてて、感情移入することが出来なかったんですよ。だから、ストーリーは良いのに、伝わるべきものがガツンとこなかった。あと、途中でストーリーが全部見えちゃったのもそこまで楽しめなかった要素でしょうか。
でも、人間生きるためなら人の肉くらい食べるでしょうね。外国の話ですが雪山で遭難した集団がいて、死んだ人間の肉を食べて生き延びたっていう実話があるくらいですし。
ただ、そうなってしまう可能性は十分にあるぞ! と言われているような気もした。ソイレント・グリーンに似たような世界になる可能性は、確かにありますね。
そして、今の日本と共通する点があります。ソイレント・グリーンも日本も「一部の上の人間達だけが甘い蜜を吸い、大多数の人間は苦しんで、最後には自ら死を選ぶ」ということです。

あ、でも日本はこれからどんどん人が減るから、人口増加で困ることは無さそうですよね!

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【2010/05/29 01:52 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
九本目「まごころを君に」



もほもほ九本目! ついにきましたよまごころを君に!
大多数の人間が「まごころを君に」で思いつくのはエヴァンゲリオン旧劇場版のタイトルでしょう!
エヴァ旧劇場版の「Air/まごころを君に」は正真正銘エヴァの最終回であります(今は新劇場版がありますけどね)。そのエヴァのタイトルは、まさしくこの映画からとられているのですっ。

ストーリーは、知的障害のチャーリーは、からだは大人でも中身は完全に子どもです。夜間学校にがんばってかよってますが、ナイトという英語もわからずじまい。パン工場で掃除の仕事をしてますが、仕事仲間にはいじめられる日々。ただ、チャーリーはいじめられていることすらわかりません。それは一種の幸せかもしれませんが。
そしてチャーリーはいつも通っている病院でアルジャーノンというネズミを紹介されます。医者に、アルジャーノンは迷路を走ってエサのところまでいく。チャーリーは同じ迷路の図面をペンでたどっていく。先にゴールに行ったほうが勝ち。そういうゲームの実権をやらされます。
しかしチャーリーは何度やってもアルジャーノンに勝てない。ぼくはバカだと自暴自棄になる。
そんなある日チャーリーは能手術をうけ、人一倍高い能みそを得ます。最初は変化がなかったのですが、チャーリーはどんどん頭がよくなっていきます。
パン工場の人達にからかわれて「パンの機械でパンを作ってみろ」と言われます。みんなはどうせ出来ないだろうと思っていたのですが、チャーリーはあっさりと機械を使いパンを作ります。
しかし、それで逆ギレしたパン工場の人にクビになれます。
頭が良くなれば友達ともっと仲良くできると思っていましたが、いじめられていたことに気づき、そして頭が良くなるとクビにもなってしまう。チャーリーは悩みます。
しかし、お世話になっていた学校の女教師と恋が成就し、頭脳はどんどん良くなり、もう誰も追いつけないほどの脳を得ます。このままいけば幸せになれるはずでした。
しかし、チャーリーは知ってしまいます。自分と同じ手術をうけていたアルジャーノンが死んでいたことを。つまり、自分の知能の発達は一時的なもので、いつか元の知能に退化してしまうと。
そしてチャーリーの実験結果を医者が学会で写真つきで発表します。チャーリーは、学会でとんでもないことを言ってしまう。
やがて、チャーリーはもとの状態に戻ります。小さな子ども達にまじってシーソーをするような大人に。

面白かった! ちなみにこれは「アルジャーノンに花束を」という小説を映画化したものです。かなり有名な作品ですよね。名前だけなら俺も知ってました。そういえば数年前に日本でドラマ化してやってましたね。ネズミを迷路で走らせるシーンが頭に残ってます。ドラマはクソだったけど。
知能を発達させる手術がどういうものか。また、それを学会で発表するなんてなにごとだとか、いろいろなことを考えさせられる映画です。
知能が発達すれば良いことだらけのはずだったのに、人間の汚いところがたくさんみえていき、苦しいことが増えていく。その矛盾や汚い人間を生々しく描いています。
なんかね、良いシーンが多すぎるんですよ。レストランでコップを落としてしまって笑われている店員(この店員ってパン工場の人だっけ?)を、笑わずにコップをひろってあげたり。
自分が退化していくときの、迷路を走り回るチャーリーとかね。
ただ一つ言うとしたら、女教師が心変わりした意味がさっぱりわからなかったです。あれ、何があったの?
ところで、後半その女教師との楽しい時間を送っているシーンで、花がアップになったりするシーンあるじゃないですか。今更だけど、あれってエヴァのまごころを君にで似たようなシーンありましたね。庵野監督はあのシーンを真似しようとしたんでしょうか? それはちょっと考えすぎ?
とにかく、人というものをよく考えさせられる作品です。これはオススメ!

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【2010/05/24 00:09 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
八本目「禁じられた遊び」



もっはもは8本目! あー明日学校だ。
今回は超有名作品である「禁じられた遊び」ですよー!

舞台は戦時中のフランス。ドイツ軍に爆撃をうけるなか、ポーレットは両親と一緒に逃げ惑います。
しかし、胸に抱いていた愛犬が逃げてしまい、ポーレットは犬を追いかけます。焦った両親はポーレットをおいかけるのですが、両親は爆撃にあい死んでしまいます。
ポーレットは助かりますが、行くアテもなくふらふらします。そんな時、農家の息子であるミシェルと出会います。ミシェルはポーレットを家につれていきます。
家の人達はとても裕福とはいえませんが、両親を失ったポーレットを家においてあげます。
そしてポーレットはミシェルに愛犬のお墓を作ってほしいとたのみます。
ポーレットの願いをかなえるためにミシェルはお墓をつくります。それから二人のお墓作りという遊びがはじまります。
ミシェルはいろいろなところから十字架を集めます。そのうち、死んだ兄の霊柩車からも十字架を盗んでしまいます。
父親に追及されても「隣の家のやつがやった」と嘘をつきます。ミシェルの嘘を信じた父親は隣の家の人と大げんかしてしまいます。
しかし、教会の十字架を盗もうとしていたミシェルをみていた神父は、喧嘩する二人をみかねて犯人はミシェルだと告げます。
ミシェルは逃げ出します。そのうち、警察がポーレットを孤児としてひきとりにきます。
ポーレットはつれていかれ、ミシェルは十字架をかえすことをせず、動物たちが埋められたお墓から十字架をっひっこぬき、全て川に捨てます。
ポーレットは教会で、ミシェルと母親の名前を叫びながら雑踏の中に消えていきます。

そこそこ面白かったです。ただ、なーんか物足りなかったです。
ストーリーはちゃんと頭にはいりました。ただ、なんかだらだらとした流れで、物語に起伏がありませんでした。
でも内容は深いですね。お墓を作るというのがかなりキモですよね。
とにかく「死」を描いた物語です。大人たちの戦争で両親を失い愛犬も失う。二人がお墓作りに没頭したのは現実逃避かもしれませんし、精一杯の気持ちだったのかもしれません。
お墓を作るという遊びは、いろいろな解釈があると思います。
でも、自分には心にくるような物語には感じませんでした。これは一度観ただけでは、深く納得できる映画じゃないのかもしれません。もしくは肌に合わなかったか。それとも、俺の理解力がないだけなのか。難しい。

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【2010/05/23 23:45 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
七本目「自転車泥棒」


むはむは七本目! この映画は面白いですよ~。

舞台は1948年、戦後直後のイタリア。イタリアといえば日独伊三国同盟の中で早々と散った敗戦国です。そんな戦後直後の敗戦国の姿がリアルに描かれています。
アントニオは二年間の失業の最中、やっと仕事をみつけます。それはポスター貼りのお仕事。しかしその仕事をするには自転車が必要です。
でもアントニオは金を作るために自転車を質屋に入れていました。しょうがなく妻がシーツを売って自転車を取り返します。
仕事が出来ると喜ぶアントニオ。そんな父を見て喜ぶ子どものブルーノ。
二人は自転車で出かけ、アントニオはポスター貼りの仕事を懸命にやり続けます。しかし、目の前で大切な自転車が盗まれています。
アントニオはなんとか自転車を探すが見つからない。警察もアテにならない。友人に助けをもとめマーケットに行き、売られている可能性の高い自転車を探すがやはり見つからない。
どうしたものかと頭を抱えるブルーノですが、ついに犯人らしき人と老人が話しているのを見つけます。しかし犯人はどこかへ行ってしまい、老人をつかまえますが、老人には逃げられてしまう。
どうして老人を逃がしたんだと責めるブルーノを、アントニオはついぶってしまう。ブルーノは泣きじゃくり怒りをあらわにします。
アントニオはお詫びにと、お高いレストランにブルーノをつれていきます。しかししょせん貧乏人。肩身が狭い。
そしてやっと犯人(アントニオが疑ってるだけ)を追い詰めますが、証拠がないので当然犯人を追及することも出来ず警察も証拠がないのでは話にならないと言います。
アントニオは犯人を必要以上に問い詰め、大勢の町の人達に「ふざけんじゃねぇ!」と迫られ、アントニオは死ぬほどの屈辱を感じ、その場を去ります。
もうどうしようもない。そう思って町で座り込んでいると、大量の自転車が置かれている場所が目に入ります。後ろをみるとアパートの前に自転車が一つ。
アントニオは善意と戦います。やがて、サッカーの試合を見終わった人達が自転車に乗って帰り、大量にあった自転車はなくなります。
アントニオはついに、アパートの前に置いてある自転車を盗みますが、あっけなく捕まります。しかし、持ち主の人はブルーノの姿を見て、アントニオを見逃します。
罰せられることすらされず、アントニオとブルーノは、街の雑踏の中に消えていきます。

これは面白いです。貧しい国とはこういうものだ。というのをリアルに描いた映画です。今の日本人はこの映画を観るべきだと思います。
仕事がない。だから金がない。生きるので精一杯。だから夢なんか持てるはずもない。そうなると世は腐ります。でも、そればかりはもうどうしようもない。だって貧しいんですから。世の中は一部の人間が甘い蜜を吸うように出来ているのです。
どれだけアントニオががんばって仕事を探しても、チャリを盗まれ犯人は捕まらず、自分はみじめな思いをして、息子と歩くことしかできない。見栄をはって行った高級レストランでは、他の裕福な客達との差を感じ更にみじめになる。
ハッキリとしたオチはないです。ただ「どうしようもねぇ」といったかんじで、街の雑踏の中に消えて終わるのです。そこがあまりにもリアルすぎて、切ないです。

こういう映画を、ネオレアリズモというらしいですね。今の時代だからこそ、こういう映画が必要でしょう。
クソみたいな綺麗事を並べたドラマやアニメなんて、よけいにむなしくなるだけでなんの意味もありません。綺麗事を言ってごまかすくらいなら、チャリ盗んだ方がまだマシです。

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【2010/05/21 23:09 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
六本目「トゥームレイダー」


もっふんもっふん六本目! 最近とても眠いです。コーヒー沢山飲んでがんばる。
ってことで今回はトゥームレイダーです!

主人公のララ・クロフトは行方不明の父親の部屋から秘宝の鍵を見つけます。ララは父の言葉を思い出し、秘宝の謎を探り出します。
そして鍵を弁護士のところにもっていくと、弁護士の手先の兵士達がララの家に侵入してきます。
激しい戦闘の末、ララは鍵を奪われてしまいます。しかしララは、鍵をとりかえし、秘宝の謎を探る旅に出ます。
ララはジャングルに行き、遺跡で秘宝の謎に迫っていく。

んー。なんか、ストーリーが全然頭に入らなかったです。アクションシーンはカッコ良かったけど、なんかめちゃくちゃゲームっぽいストーリーでした。
RPGでいうなら、主人公がひょんなことから古代の謎を見つけ、細かい理由は気にせずとりあえず旅に出る。そして激しい戦闘をしながら謎に近づいていく。時には人の助けをかりヒントを探り、更に更に真実にたどり着いていく。物語の構成や展開も、ゲーム的で、なんだかストーリーに粗があったというか、いまいち面白みにかけるものでした。
ベタな設定をそのまんまいじらずにそのまま、そこそこうまく描いたように見られました。わっと人を驚く物語がほしかったかなぁ。

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【2010/05/21 22:49 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
五本目「キッズ・リターン」


もはもは五本目! 今回は北野武の「キッズ・リターン」をレビューするよー!

マサルとシンジは落ちこぼれの高校生。カツアゲしたりイジメをしたりイタズラをしたり、そんな生活を過ごしています。
そんなある日、二人はラーメン屋に行きます。そこでヤクザたちに出会うのですが、この出会いはマサルにとって大きなものとなります。
その後マサルは、カツアゲをした人が連れてきたボクサーにあっさりとボコられます。それにショックをうけたマサルはボクサーになることを決め、シンジと二人でジムに入ります。
タバコも酒も止めて真面目にボクシングに打ち込む日々でしたが、ある日自分をボコボコにしたボクサー(このボクサーとは同じジムでした)とスパーリングをすることになります。
しかし、マサルは後ろから蹴飛ばし、体全てを使ってボコボコにしてしまいます。
そしてシンジとスパーリングをするのですが、やる気のないように見えたシンジにあっさりとKOされます。
ここから、二人の人生は別れていきます。
シンジは真面目にボクシングをして力をつけていく。
マサルはラーメン屋で会ったヤクザの仲間になる。
しかし、シンジはジムの先輩にビールを飲まされ痩せるための薬を飲まされていくうちに、減量が出来ずについには試合に負けてしまいます。
そしてマサルはヤクザにボコボコにされてしまいます。
結局シンジはボクシングを、マサルはヤクザをやめ、元の状態に戻っていくわけです。
ただ、二人は何か始めていたわけではなく、むしろこれから、二人の人生は始まっていくのです。

最後の台詞が素晴らしいです。俺達はもう終わっちゃったのかな? いや、まだ何も始まってねーんだよ、と。
これと似たような台詞は、俺が無人島に行くなら必ず持って行くと思っているほどの心の本「スクランブル」にも書いてありました。
だからこういう台詞は大好きです。なにより、この台詞が出るまでのプロセスが非常に大事です。
ストーリー自体は、驚くような展開があるわけじゃないと思います。ただ、物語の描き方が綺麗で素晴らしいと思いました。
成長。葛藤。悩み。挫折。そして回帰。ただ、二人は何も得ずにリターンしたわけではありません。
きっと、素晴らしいものを得たと思いますし、それと同時に色々なものも両手からぽろぽろと落としてしまったかもしれません。
でもそれが人生だと思います。彼らなりに青春という人生に精一杯向かい戦ったはずなんです。
二人はきっと、良い大人になってくれるでしょう。

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【2010/05/18 02:32 】 | 未選択 | コメント(1) | トラックバック()
四本目「片腕マシンガール」



もふもふ四本目!
この映画は最近作られた邦画です。しかしそれだと「じゃあなんでこの映画をレビューするんだ第四回目からこのブログの目標を崩壊させる気か!」という声が聞こえてきそうです。
しかし! この映画の注目すべき点は「日本じゃ規制が多すぎて作れないから、海外資本で作られた」所にあります。
ちょっとズレてるかもしれませんが、アメリカで評価されたり、こんな映画はアジア初! という触れ込みもありますので、内容も内容ですしちょいと例外的作品を今回レビューします。

なんというか、「人間の想像出来るグロテスクな描写と想像の限界を余裕で突破した作品」だと思いました。
ストーリーは、ごくごく普通の女子高生の弟が、ヤクザの父親を持つ少年の不良グループにボコボコにされて殺されたところから始まります。
主人公のアミは、弟を殺された復讐をするため、不良グループの家に行きます。しかしいわゆるモンスターペアレント的な両親は「ふざけんじゃねぇ!」とキレて、アミをゴルフグラブや包丁で殺そうとします。
そしてアミは、左手で天ぷらをあげるために用意されていた鍋の中に突っ込まれ、左手は大やけどをします。しかしなんとか反撃して家に逃げ帰ります。
アミは思うわけです。どんなことがあっても人を殺してはいけないが、時と場合があるということを。
そしてアミは夜、もう一度こっそり家に忍び込み、弟をいじめた少年の首を切って殺します。そして両親も殺しますが、その時の描写はヤバイです。あんなグロテスクな表現誰が思いつく?
んで、アミは不良グループのリーダーの家に突撃します。しかしリーダの家はヤクザの家。アミは包丁で善戦するも、とらえられてリンチされ、片腕を切断されます。
しかしなんとかヤクザの家から脱出して、死んだ弟の親友である(ちなみに親友も一緒に殺されてます)の家に逃げます。
子供を失った悲しみにくれる両親は、アミの左腕をマシンガンに改造します。しかし、マシンガンを作ってくれたミキの夫は、ヤクザの刺客に体を真っ二つにされてしまいます。
弟を失ったアミと、子供と夫を失った母親のミキ。どちらの大切な人も、ヤクザの子供に殺されてます。
二人は復讐のためにヤクザの家に乗り込み、ヤクザのトップも、その息子の不良グループのリーダーも殺して、アミのこの物語は終わります。

いやぁ、グロいです! バトルロワイヤルがとても平和で健全な映画に思えるほどに、グロくて危険です。そりゃこんなの規制大好きの頭の悪い政治家たちがはびこる日本じゃ作れませんよ!
ストーリーは「殺された弟のため、復讐に旅立つ」というものですが、それをとことん追及したものになっていると思います。
だいたい、「復讐の物語」というのは、最後はハッピーエンドで終わるものだと思います。
結局主人公が誰かに「復讐なんかしても、何にもならない。新しい悲しみと憎しみが生まれるだけだよ!」とか言われて終わります。
しかしこの作品は、敵となり自分に襲いかかる奴には、マシンガンで胴体に穴をあけ、チェーンソーで体を真っ二つにし、そこまでやっちゃうかというほどに「どうにもならない怒り」や「憎しみ」を表現し、「永遠に復讐し続け、邪魔なやつは殺し続ける」というスタイルです。綺麗事をアミに言おうものなら、殺されてしまいますよ。
さっきも言いましたが、アミの言葉で人を殺すのはいけないが「時と場合による」というのがこの映画の全てを物語っていると思います。
時と場合によって人を殺しても良い、というのは普通に考えて間違っていますが、大切な人を殺された人間の姿と感情を素直に「描いてしまった」作品です。
どの作品も、復讐がテーマの作品だと得てして「大切な人の気持ちを忘れずに、前を向いて生きていこう」みたいな感じで物語りは終わりますが、実際大切な人を殺されたらそんなこと思えるわけないです。それがアミの言葉でありこの映画の言いたいことに思えました。
アミの復讐は、アミの前に敵が現れ続ける限り続くでしょう。綺麗事なんか通用しない。復讐する気持ちをおさえることは出来ない。それを映画で描いてしまったのは面白いです。
ただ、ボスのヤクザの父親、ちょっと弱すぎ……。

んでまぁ、とにかくグロいです。見たところ数十リットル、下手したら数百リットルの血糊使ってますよ、アレ。最初から最後までエンドレスで血が流れ、頭は何度ももげますし、言葉にするとおしかりをうけそうな異常的な描写があります。
普通の人や純粋な人は、多分最後まで見られないと思います。グロテスクを通り越した異次元的な映像になってます。
ストーリーは所々粗かったりふざけた所があったりしますが、映像の力で物語りを最大限に引き上げた作品だと思いました。
 

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【2010/05/15 19:11 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
三本目「トレインスポッティング」



わっしょいわっしょい三本目!
今回はオススメされたトレインスポッティングだよ!
これはマジで面白かったです。こういうイカれた奴らがはっちゃける内容は大好きですっ。

ストーリーは、ドラッグ中毒のレントンを中心したものです。レントンの仲間は皆ドラッグに明け暮れています。
そしてレントンはヘロインに体をおかされ、リハビリをするも結局断念。そんなことをしているうちに、仲間の赤ちゃんが餓死してしまいます。
それからレントンはドラッグを止めてロンドンに行ってまともに仕事をやります。
んがしかしっ。ベグビーというちょっとイッちゃったやつがレントンの家に居着いてしまいます。それだけじゃなくタバコを買って来いとか競馬を買って来いとかやりたい放題。
そんなある日、レントン達は莫大な量のドラッグの取引をやります。それはベグビーでさえ気をもむほどの取引。
取引当日、レントン達はなんとか取引を終えます。そして莫大な金を手に入れます。皆は大喜びします。しかしそれもつかの間、酒を飲んでいる時にベグビーが酒場で派手に喧嘩をしてしまいます。
その日、レントンはずっと良いようにされていたと言わざるをえないベグビーの寝ている隙をついて、ベグビーのカバンを盗んで、仲間を裏切り一人逃亡します。根は良いと評価しているスパッドにだけ、お金を残して。

普通に面白かったです。何よりカッコイイ。
ドラッグで荒れてる様子が生々しく描かれていて、それがいちいち脳細胞を刺激してきます。
映画というのは目と耳で感じるものだけど、この映画は脳みそに直接ダメージをあたえるような、そんな衝撃がありました。
ただヤクをやっているわけじゃない。結局は皆、孤独を隠し必死に強がっているだけなんじゃないかと思いました。
やはり言葉のセンスや人の仕草は素晴らしいと思いました。「こんなの日本の映画にはねぇよなぁ」みたいな。
生々しい映像と、そこまでやるかというほどの演出は本当にリアル。
レントンは自分のことをワルだと言ってましたが、俺には一番常識人に見えました。
ベグビーは、高校生に例えるとしたら、喧嘩しまくりで誰からも不良と言われるような存在だけど、そんな自分が嫌でしょうがない。そんな感じに見えましたが、それは俺の見当違いでしょうが。

とにかく孤独を殺して見えないどこかに突っ走る。そういう姿が生々しく描かれていて素晴らしかったです!
青臭さも純粋さの欠片もない。そういう映画、大好きです。

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【2010/05/15 02:44 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
二本目「殺人ゲームへの招待」


ほいほい二本目!
今回の映画は「殺人ゲームへの招待」ですっ。これはめちゃくちゃ面白かった!

舞台はニューイングランドの洋館。この館に6人の人間が集められます。
この6人は同じ手紙をもらって集まり、そして何らかの形で政府に関係している人達です。
そして6人を集めた執事のワーズワースとメイドのイビット、調理人を含めた9人は、殺人ゲームへと巻き込まれていきます。
なんといいますか、トリック自体は別に驚く程のものではありません。次々と現れる客人が殺されるのはなかなかスリルのある展開でしたが、客人たち含めて「6人の人間が殺される」という時点で、あぁ多分犯人は全員なんだろうなぁと分かりましたし。
しかしっ。画面にかじりついてしまうような演出が素晴らしかったです。一応これはコメディ・ミステリーらしいですが、確かにコミカルな登場人物達の動きや言葉が面白くて面白くて。
部屋が停電になっている間に一人死ぬ。そして調理人もいつの間にか死んでいた。でも俺達は全員一緒にいたじゃないか! と慌てながらも死体を居間に集める。
そして一人の女がトイレに行っている間に、なんと死んだと思った男がその女を襲っていた。これは異常事態です。しかしその男、次は本当に死んでしまいます。んでまたその男を居間に戻して息がないことを確認したあと、「死体が二体! 異常無し!」という台詞を言うのですが、それには笑いました。

本当にスタイルはガチガチの館ミステリものなんです。「全員行動を共にしているのに人が死ぬ」、「館に起きる殺人事件」、「全員動機アリ」、「秘密の通路」などなど。
でもそれらが全てコミカルに、また面白く描かれていて、ミステリ好きとしても映画好きとしても楽しめました。
登場人物一人一人が個性的で、それもまたストーリーに味をつけていました。
俺は執事のワーズワースが気に入りました。あとはメイドのイビットかなぁ。

そして本作で一番注目すべき点は、なんとエンディングが複数あるということ。見方や考え方によって結末が変わるというのは面白いですね。でも一応真のエンディングみたいなのもあって、ちゃんとスッキリすることができると。
ミステリ自体はベタですが、なんだか「ベタと言われるミステリを作り上げた」ような作品だと思いました。これはマジでオススメ映画!

ってことで二本目を終わります。あと九十八本。

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【2010/05/13 22:56 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
一本目「セックス・アンド・ザ・シティ」


はいはいっ! 映画感想ブログ第一回目ですよ! これからは好きな映画は控えて、タメになる映画をバシバシ観てドカドカ良い所を吸収しますっ。
ほいで一回目はセックス・アンド・ザ・シティ。借りてから気づいたけど、なんでしょうこのセレクトは。
でもまぁ、第一回目ですので、なるべく溶け込みやすいように、有名な奴にしてみましたって感じです。

ストーリーは、まぁ女達の生き様というか、恋愛やらファッションやら色々な葛藤とか、そんな感じです。みんな恋愛に一生懸命ですが、結局一番大事なのは男じゃなくて女であり、一生女で居続ける気満々というのがなんかカッコ良かったです。
外国の映画を真面目に観たことなんて数えることしかありません。DVDを借りて観たのは多分始めてです。そしてまず何を思ったかというと、やはり外国人のユニークでしょう。
人を誉める言葉にしても冗談にしても毒舌にしても、いちいち面白く、とてもユーモアを感じる台詞が普通の会話をめちゃくちゃ面白くしています。
その言葉のセンスが、女四人の生き様を語る上で一つのスパイスになっていると思いました。

んで、日本の映画に無くて海外の映画にある「良いモノ」とは何かと考えました。
それは、物語のうまさとか、そういう所よりも「仕草」だと思います。
例えば冒頭で、キャリーとビッグが超豪華な新居を下見にいきます。しかし不動産屋の話によれば、以前この家に住んでいた夫婦は離婚したそうな。
キャリーは「なんでこんな良い家で離婚すんのよ」と不満をあらわにしますが、クローゼットを開けると中はとても汚く殺風景でした。
そこでキャリーは「離婚した理由が分かった」と言いますが、なかなか日本でそういうユーモアのある言葉は聞かないなぁと思いました。

成長、進歩、葛藤の繰り返しで、でも最後にはハッピーエンドが待っている。ここまで面白く物語りを構成させるなんて凄いと思いました。

以上一本目終わり! 残り九十九本!

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【2010/05/13 22:23 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
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