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はいはい二十八本目! 舞台は戦後直後のイタリアです。 ストーリーは三部構成です。アデリーナ、アンナ、マーラという三人の女からなります。 アデリーナは、闇タバコを売って家計を支えていますが、警察に目をつけられて逮捕されそうになります。しかし子どもがいる身ですし、逮捕されるわけにはいかない。 そしてそんなアデリーナは妊娠していることが分かります。 それはとても幸せなことです。なぜなら、妊娠していればしばらくは逮捕されないという法律があるからです。 つまり、ひたすら子どもを産み続ければ闇タバコを売り続けても捕まらない。 ということで、妊娠しまくるアデリーナの生活が描かれます。 二人目の女であるアンナは、貧乏なアデリーナとは違って超金持ち。若手作家と浮気なんかもしてます。 しかし、その作家は高級な車を運転できない。結局自分の高慢さから、ロクな生活を歩めないでいき、幸せを手にすることができません。 そして三人目のマーラは、娼婦でありながら神を信じている学生に恋をします。 しかし、当然恋愛うまくいくはずがないのです。 自転車泥棒と似た雰囲気、テーマじゃないでしょうか。 貧乏なイタリア。戦後直後。今とは色々と違う差別やら風習が満ちています。その時代で生きる色々なタイプの女の生活が、とてもコミカルに描かれているのがよかったです。 これで深刻でシリアルな雰囲気だったら、ちょっと面白くなかったかもしれません。 辛く貧しい時代を満たされない女がコミカルに生きる。その様子が本当に面白かったです。 今の時代は、昔と違った辛さがあると思います。そして、「辛い時代」をそのまま「辛いよね」というニュアンスで描くのではなく、この映画のようなちょっとしたコツというか雰囲気やテーマの扱い方、それをうまく感じとり、実践できれば、自分の腕はあがるのかなぁと思いました。 PR |
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