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もはもは三十一本目! これは超傑作! めっちゃ面白いし感動必須です! 舞台は南アフリカ。世界最大の犯罪都市、ヨハネスブルクです。 アパルトヘイトが終わって間もない時代。差別や格差で支配されたスラムに、ツォツィ(不良とかチンピラっていう意味)と呼ばれる少年がいます。 彼は強盗やカージャックばかりしているかなりのワル。そんなツォツィは、ある日友達に嫌なことを言われ、カチンときて顔面をボコボコにしてしまいます。 そんなある日、ツォツィは一台の車を盗みます。しかし持ち主が抵抗してきたため、銃で撃って逃げてしまいます。 そして適当なところに車を捨てて、車内にあった財布や金のモノを盗んでいきます。 しかし、なんと車の中には赤ちゃんがいたのです。彼はそのまま逃げようとしますが、泣き叫ぶ赤ちゃんが気になり、車に戻ります。 そして、心を動かされたツォツィは、赤ちゃんを放っておけずに、紙袋の中に入れて連れて帰ってしまいます。 家に帰ると、赤ちゃんはおもらしをするしクサいわで大変。しかし、ツォツィはがんばってお世話をします。 しかし、赤ちゃんに食べされるものは全然ないし、どうしていいかわからない。 ということで、彼は目についた女を拳銃で脅して家の中に入り、この子に母乳を飲ませてやれといいます。 その日から、ツォツィは毎日のように赤ちゃんを連れて母乳を飲ませにいきます。 女が赤ちゃんに母乳をやっている姿を見て、ツォツィは子どものころの辛いことを思い出してしまい、命の価値や生きる意味とか、人間らしさを取り戻していきます。 しかし、ツォツィには問題がありました。それは、ボコボコにしてしまった友達のことです。彼はそれが気がかりで、その友達を引き取り、家におくことにします。 そしてその友達は教師になるための試験を受けたいと思っています。頭が良いですし、学校に戻りたい。でも学費を払えない。 ということで、ツォツィは仲間と一緒に強盗をして金を稼ごうとします。 そして強盗に選んだ家は、盗んだ車とさらった赤ちゃんの持ち主の家です。その家で彼は、赤ちゃんの部屋でぼーっとするだけで、金目のものを盗もうとしない。 そして家にいた主人が警報をならすと、仲間の一人が銃で殺そうとします。でもツォツィは、なんと家の主人ではなく、主人を殺そうとした仲間を殺してしまうのです。 一時は、赤ちゃんを母乳をくれる女に渡したツォツィですが、また赤ちゃんを引き取り、赤ちゃんの持ち主の家に行って、その子を返そうとします。 でもなかなか返せずにいて、家のままでたたずんでるうちに、警察に取り囲まれてしまうのです。 これは最高です! 久しぶりにヒットしました。 南アフリカの最悪な治安。そして格差。人間らしさとか言ってる場合じゃない世界。 そんな中で生きる少年が、赤ちゃんをさらってしまったことから人間性を取り戻していく。とても良いお話でした。 台詞のどれもがカッコ良くて、なにより人間らしくなっていくツォツィがマジで良かったです。車を奪ったのに赤ちゃんを見捨てられず家に帰って世話したり、女を銃で脅してミルクをやれと言ったり、ボコった友達のために強盗にはいったり……。 なにより、強盗にはいった時、赤ちゃんの親である主人を殺さずに、むしろ仲間を殺すところなんか、赤ちゃんを思う気持ちがあらわれていいですね。 そして、ラストでおとなしく赤ちゃんを主人にかえすのですが、その時の表情が本当に良い。ツォツィは赤ちゃんをかえして泣いてしまうのですが、もう、ねぇ! で、拳銃を構えてツォツィを囲む警察にむかって、「こいつは逃げないから銃をおろせ」という主人もカッコ良いです。 ラストのシーンで、両手を頭の後ろにあげて終わるのですが、それも良かった。 出演者の演技は生々しくて、とっても良かったと思います! これはオススメ映画です! PR |
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