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【2024/04/20 07:53 】 |
四〇本目「雲のむこう、約束の場所」


もふっふん四〇本目!
映画は新海誠作品なくして語れません!
新海誠の着眼点と表現方法はまさに天才です。世界的に見ても、新海誠のようなクリエイターはなかなかいないでしょう。マジで。

舞台は、南北に分断された日本。北海道は蝦夷と呼ばれ、ユニオンという国家に占領されています。
そして蝦夷にはユニオンの塔という天高くそびえ立つ謎の塔があり、それは絶望でもありあこがれでもあり、見る人によって思いは様々です。
そして青森にすむ藤沢、白川は蝦夷にみえるユニオンの塔に憧れ、ヴェラシーラという飛行機を作っていつか蝦夷の地へ行くことを夢見ています。
しかし、二人が好きだったさゆりがある日突然姿を消しています。
三人の大切な思い出を残したまま、消えてしまうのです。
藤沢と白川は、いつかユニオンの塔にさゆりを連れて行くと約束していたのです。つまりユニオンの塔は三人にとって雲のむこうにある約束の場所なのです。
藤沢は東京の学校へ、白川は地元の高校へ通いますが、特に藤沢はさゆりを失ったことで毎日消耗して、退廃的な日々を送ります。
それから三年がたった時、ユニオンとアメリカの戦争が間近になっていました。そして藤沢と白川は塔の秘密を知り、塔とさゆりには深い関係があることを知ります。
さゆりは研究施設で眠り続けていました。謎の病気でずーっとです。
でも、さゆりは夢を通じて必死に藤沢を探していました。そして、いつかヴェラシーラで約束の場所へ連れて行ってくれることを夢見ています。
そして藤沢は、地元に戻り眠ったさゆりをヴェラシーラにのせて、戦争のどさくさにまぎれて飛び立ちます。
そう、高校の時作ったはいいものの、結局飛ぶことのなかったヴェラシーラです。

最高でした! やっぱり新海誠の作る作品は発送と着眼点が素晴らしすぎる!
どの作品も素朴で、地味で、淡々としているのに、なんでこんなに感動するんでしょうか。
他の小説や映画や漫画のように、一番知りたいこととかみたいこととか聞きたいことをほとんど描かず、言葉じゃなくて表現や風景、そしてちょっとした言葉で伝えてくる。
だからこそ、感動するんです。
文章やセリフでダラダラ説明するんじゃない。新海誠のような表現方法が一番心に伝わるのです。
普通に見てたら見逃してしまいそうなちょっとした表現から何から何まで、本当に素晴らしいです。
もちろん風景は圧倒的ですし、この素朴で切ない表現と物語はハンパない!

クリエイターになるなら新海誠を見習うべきでしょう。
新海誠は、言葉では説明できない領域にいます。人の可能性を超越したクリエイターです。

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【2010/08/13 01:22 】 | 未選択 | コメント(0) | トラックバック()
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