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もーもふ七十本目。 麻薬の取引現場を何者かが襲撃して、船は爆発。大量の金と麻薬はどこかに消えた。それが事件の始まりでした。 事件の唯一の生存者であるキントは警察に尋問をうけます。 キントは「ボスはカイザー・ソゼ」だと言います。ソゼが五人の人たちを集めて事件を起こしたというのです。 しかし誰も罪を認めない。そして、カイザーソゼという謎の人物。 恐ろしくもあり悲しい大事件の全貌は、いかに。 なんか迫力ある映画でしたね。 ただ、この映画普通に昔見たことあるような気がする。カイザーソゼとかすんごい記憶にあるんですけど。 とにかく出てくるヤツらがカッコ良いですよね。カイザーソゼの扱いが個人的に好き。 でも、個人的にはあんまりのめりこめなかったです。頭にズカンと来る映画でしたけどね。 PR |
レナードという男は、とある事件のショックから十分間しか記憶が残りません。 つまり、十分経てばこれまでに起きたことを忘れてしまうのです。 彼は、事件に遭う前の事は覚えています。レナードの妻はレイプされて殺されています。レナードは全ての物事をメモし、写真に撮り、記憶ではなく記録を頼りに犯人を追い詰めていくのですが……。 これはすげぇ! あらすじだけ書くとなんかシンプルな感じするけど、すげぇよメメント! 展開と構成のやり方が凄い。ラストから描くこの手法を考えて、そしてやっとのけるなんてね。観ててこんがらがるときもあったけど、これを完成されるのはすげぇ……。 記憶モノの映画では群をぬいてるんじゃないでしょうか。 この脚本の完成度は、素晴らしいと思います。オススメ映画です。 |
ニューヨークに、とつぜん謎の球体とロボットがあらわれます。 ついに宇宙からの使者がきたのです。使者の名はクラトゥ。 アメリカは対策チームをたてますが、兵器の攻撃はロボットに効かない。そして地球が静止する日は刻々と近づいていく。 クラトゥに触れることが出来るのはたった二人の人間だけ。 しかし、人間達は地球の危機になってもなお、互いの意見ですれ違う。 果たして、地球は救われるのか……。 俺はこういう映画大嫌いなので見ないんですが、好き嫌いしないで観てみました。 まぁ、なんか、こういう物語もいいんじゃないでしょうか。どうも宇宙人がかめはめ波みたいなのうったりしてると萎えるけど、人間としての繋がりとか、意外にもテーマ性は良くてしっかりしてました。 地球がぶっ壊れるとか、そういうの好きな人にはお勧め出来るんじゃないかな。 |
ほんっとすみません意味不明でした。 なんですかこの映画……。 イリスという少女が、棺桶の中に詰め込まれて森の奥にある屋敷へ連れてこられます。 この屋敷には六歳から十二歳の女の子しかいなくて、男は一人もいません。大人はメイドと教師くらい。 この屋敷あるいは学校で行われているのは主にバレェの練習。それくらいのものです。 勉強はなぜか生物だけ。それはどういう意味をしめしているのか。 そして、青いリボン(学年で色が別れてる)をつけている生徒は、バレェの試験に合格すると外のセカイへ出られるのですが……。 えーと。なんだろう。女のエロ云々っていうのを描きたいのは分かりました。 でも、この映画は多分男が観てもイマイチわからないものだと思う。 とにかく描写が抽象的で戸惑いました。言いたい事は分かるけど、そのあやしいセンスに脱帽。 ただ、ラストシーン。噴水広場で男が近寄ってくる場面がありますね。多分、監督が描きたかったのは全てあのシーンに詰まっているんでしょう。 少女を捨てて大人になる。それをあぁやって表現するのは凄いと思います。 |
ついに来たよ耳をすませば! この映画はもう15回くらい観てます! 最初に観たのは中学の頃かなぁ。 で、今回は趣向を変えて、大好きな映画についてとことん語ってみます。 月島雫は本が大好きな女の子。勉強よりも読書。飯よりも読書。夏休みの目標は本を二十冊読むこと。 そんなある日、雫は友人の原田に自分で書いた歌詞を読ませ二人で歌っていた。 原田とわかれたあと、雫は本を忘れて校庭に戻る。するとそこには見知らぬ男がいて、雫の書いた歌詞「コンクリートロード」をバカにする。 雫はカンカンに怒って家に帰る。そんな雫は、まわりが受験勉強であせっているのに、やっぱり本を読む。 そして雫が図書館で借りる本の図書カードにはかならず「天沢誠司」という名前がある。この男はどんな人なんだろうと雫はいつも思っている。 ある日、おつかいのために電車にのっていると1匹の猫を見つける。これは物語になりそうだと思い猫をつけて見知らぬ住宅地に行くと、とある店を見つける。 その店の中をのぞくと、キツネの人形があるのに気づく。雫はそのバロンという人形にひかれて店の中に入る。 そこで店の主人であるおじいさんと知り合い、雫は「物語が始まりそうな予感がする」と思い、それからその店に入り浸るようになる。 そして、なんとその店には自分の歌詞をバカにした男がいて、その男こそが天沢誠司だったのです。 雫と誠司はすぐに仲良くなる。でも誠司はイケメンでスポーツもできて、そして「バイオリン職人になる」という夢を持っている。 雫は、夢を持ちどんどん先に進んでいる誠司に負い目を感じる。でも受験勉強にはやっぱり集中できない。しかも、原田が好きな杉村に告白されてしまう始末。 雫はどんどん落ち込んでいきます。原田と杉村の件はなんとか解決できたけど、雫自身は何がしたいのか分からない。 でも、雫はある日思い立つ。あのバロンを主人公にした物語を描こうと。 それから、雫は勉強を放棄して物語を描き始めます。そのせいでテストの成績を百番も落っことしたからもう家族は大騒ぎ。雫は家族と対立してご飯も食べずに黙々と物語りを書き続ける。 お父さんの了解を得て物語りの執筆を続け、そして完成しておじいさんに読ませるのです。 でも、書いてみてわかったけど自分の作品はへたくそで全然だめ。だから、もっと勉強しなきゃダメだと気づくのです。 そして、誠司は職人になるためなんとか両親を説得させ、二ヶ月間修行の旅に出ることになるのです。 雫は自分の道を。誠司は自分の道をあゆむ。 そして、誠司は雫にプロポーズをするのです。 いやぁ、この映画はマジで最高です。カントリロードが頭から離れないよ、マジで。 なんというか、受験勉強を放棄して本ばかり読んでいるというシンプルな受験生なんですが、雫の気持ちと姿勢が観ていて気持ちいいんですよね。素直で良い子ですし。 地球屋のおじいちゃんも凄く良いキャラだしてる。特に、みんなでカントリーロードを演奏して歌うシーンは何度観ても素晴らしいです。 ふてふてぶしい猫のムーンや、夢にむかう誠司。恋愛に戸惑う原田と杉村。全てが一つにまとまっているというか、本当に心にきますよね。 雫のゆれる心が、カントリーロードと共に、誠司との繋がりで成長していく姿が本当にキレイです。 そして、雫が自分のやりたいことを見つける。という流れの中に葛藤まじりの希望があってなんかいじらしいですよね。 作品の展開も凄くスムーズで、そして言葉ひとつひとつが味わいのあるいいもので、誰がみても心に残る素晴らしい映画だと思います。 |
もーふもふ六十五本目! これは有名な作品ですよね。日本の作品ですが、たまにはこういう雰囲気の作品もアリかなと。 葉名島という、ド田舎もいいところの島に「口の聞けない先生」がやってきます。通称機関車先生。 機関車先生の母親は昔この島で暮していました。機関車先生は、やはり口が聞けないのは教師をやるうえで大きなハンデだと思い、この島の学校で最後の教鞭にしようと思っていました。 しかし、島の子ども達とふれあい、そして母親の面影を見ていくうちに「まだやるべきことはある」と思うようになります。 そして機関車先生は、まわりの説得をうけて剣道大会に出ることになります。 機関車先生は剣道の達人ですが、昔試合中に喉へ突きをくらい、そのせいで喋れなくなってから剣道をやめてしまいました。 機関車先生は剣道で優勝し、そして島を去ります。 いいねぇ! この雰囲気。あんまりこういう地味でしんみりした映画は観ない方なのですが、たまに観るといいですね。俺は不良っぽいジャンルが好きだけど、こういう映画は良い意味でつまらなく、深みがあります。 これは小説が原作で、小説の方を先に読みました。情景がとても良く書かれていて圧倒的な自然の映像には感動しました。 口を聞けないのに、ここまで機関車先生の気持ちが伝わるのはやはり行動がシンプルでありながら深く、心にジンとくるものだからでしょう。 |
この映画はいいねぇ。モーガン・フリーマンの演技はハンパない! カーターとエドワードは余命六ヶ月。 ふたりの始めての出会いは、病室でした。 カーターは自分の人生を家族のためにささげてきた。若いころにやりたかったことや夢は捨てて自動車整備工で働き続けていた。 エドワードは大金持ちだけど、知り合いもいなく家族にも見放されて孤独な生活。 そんなふたりは、最初ギスギスしていますがやがてトランプをするほど仲良くなる。 そして、カーターは昔書いた「やりたいことリスト」を眺めています。そのリストには大統領になるとか、そういう野望が書かれていました。 でも、今は泣くほど笑うとか荘厳な景色を見るとかスカイダイビングをするとか、そんなもの。 それにエドワードが、ライオン狩りや世界一の美女にキスをするなどを書き足し、ふたりは病院を抜け出して、やりたいことを精一杯やりとげようとするのです。 いやぁ、良いですね。面白いです。 カーターが若いころ書いたリストには大統領になりたいとか、そういうレベルのものが書かれているのに、今は現実的で、野望でもなんでもない。そして最初は仲の悪かったエドワードが、一緒にやりたいことをやろう! と言ってくれるのは嬉しいですよね。 そしてふたりは最高の友達になり、世界各国を旅する。それが本当に良かった。ただ旅するだけじゃなくて、その中で人生に対する葛藤の語りがカッコよくて、味がある。 世界一の美女にキスするというのが、エドワードがずっと会うのを避けていた娘の孫、というが最高でした。あれは素晴らしい。 明るい気分になれる、本当に素晴らしい映画です。 |
ついに観たよスタンドバイミー! これは超面白い! 田舎町に住むゴーディ、クリス、テディ、バーンは仲良しで、毎日秘密基地で遊んでいます。 ある日、バーンが家の床下に埋めたへそくりを探しているとき、兄たちが行方不明になっている死体が山においてあるという会話をしているのを聞いてしまいます。 そしてバーンが「死体を見たくないか?」とみんなに言います。 四人とも、死体を見つければスターになれるんじゃないかと思い、死体探しの旅に出ることにします。 いざ山へ向かう四人ですが、簡単に死体のところへ行けるわけじゃない。なにより、四人には様々な問題があるのです。 ゴーディの兄は立派な人ですが事故で死に、両親からは冷たくされている。野宿をしている時にも、親にひどいことを言われる夢を見る。 テディの父親はノルマンディで戦った軍人ですが、今は頭がおかしくなっている。その影響で軍隊に憧れている。 バーンは弱気で、兄は不良グループのリーダー。 クリスの父親はすぐに殴るし毎日酒を飲み荒れている。まわりの大人達には必ずクリスは悪いやつになると思ってるし、クリス自身もそう思っている。 四人の悩み、葛藤が、死体を探す度でどんどんこみあがっていきます。 そして、ついに死体を見つけてしまうのです。 でも、スターなんかにはならない。匿名で電話をして、それで終わり。 いやぁ、これは最高ですね。 ただ単に死体を探しに行ってるだけの話なのですが、それだけじゃない。死体を見てみたいという気持ちと、四人の抱える悩みがうまくリンクしていて、それが絶品の味わいと感傷によってこちらに伝わってきます。 クリスが泣くシーンなんて、本当に感動しますよね。そして、泥沼にはまったりヒルにかまれたりして、それでも前に進み死体を見つけようとする行動力は、どこか鬼気迫るものを感じました。 そして死体を見つけた四人は、その後疎遠になってしまうのです。あの夏の大冒険。死体。そして、少年期に抱えていた悩み。 それは、ささいなものだったのでしょうか。あの時だけの気持ちだったのでしょうか。 一ついえることは、あの夏の大冒険はかげかえのないものだった。ということでしょう。 |
もーふもふ六十二本目! これは凄い映画だよね。 アダムスファミリーは、立派なお屋敷に住んでいます。しかし、その屋敷にはなんとたくさんのお化け達も住んでいるのです。 歩く右手にフランケンシュタインみたいなやつもいるけど、アダムス達は楽しく平和に生活している。 そんなある日、二十五年前にいなくなったフォスターが帰ってくる。しかし、そのフォスターはニセモノです。アダムス達の資産を狙っている一家と弁護士たちの陰謀によって送り込まれた、フォスターそっくりの別人なのです。 フォスターのニセモノは、資産を盗む前に一家と仲良くなります。最初はお化けが住んでいる屋敷の生活に戸惑うニセモノですが、次第に家族達に馴染んでいきます。 弟を電気椅子に座らせて神様がいるかどうかを調べようとする娘のウェンズデーや怪しい雰囲気のある奥さんとも仲良くなり、ニセモノは資産を盗む気がなくなっていく。 しかし、ニセモノはついにフォスターじゃないということがバレてしまい、ニセモノの母親がついにアダムスの家を乗っ取ってしまいます。 家を奪われたアダム家。そして、奥さんを誘拐して金庫の在処を強引に聞こうとする母親。 ラストで、フォスターのニセモノはどういう行動に出るのでしょうか? いやぁ、面白いですね。最初はバカ映画だと思ってたんですけど、そんなこたぁない! 凄く面白くてブラックで、深くて味のある良い映画でした。 お化けだらけの屋敷に住むという設定で、あそこまで面白く深く描くのは凄いですよね。ただのホラー映画におさまっていない。それがこの映画のすごさだと思います。 |
なんでしょう、この映画。 幼い姉弟が、父に会うためドイツを旅するお話です。 二人はお金がないので、無賃乗車をしますがバレて降ろされる。そして伯父に会うのですが、彼らは私生児だから父親はいないという話を聞いてしまう。 それでも二人は旅を続け、オレステス率いる旅芸人たちと知り合いますが姉のヴーラは犯されてしまう。 警察がのりこんできたのでなんとか逃げて、そのあとオレステスと再会する。 そして遠く旅した最後は、霧の中に見えた木にむかって走り出すのです。 うん、なんつーか、あの圧倒的な長回しにはビックリした! あとなんでいつも天気が曇りなんだろうと思ったけど、確かにあの天気は雰囲気にどっしりハマッてた。 で、最初は長ったらしい同じシーンにうんざりしたけど、徐々にあのカメラワークに引き込まれていきました。 ストーリーは、一見何してるかよくわかんないけど、しっかり観て頭の中であらすじを整理してみると、案外シンプルなものかもしれません。 でも、この映画に潜んでる深さと味はただ者じゃありません。 もしかしたら、これまで観てきた映画の中でもトップクラスの濃さを持ってる映画かもしれません。 |