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のはのは三十本目! これはカッコ良い! 舞台は西部劇。 ダンという男が、片足を失い退役して牧場を営んでいます。しかし、彼の牧場は有力者に嫌がらせをうけていてほとほと困り果てています。 そして有力者たちと話し合いをするために旅立つのですが、その途中でベン・ウェイドをリーダーとする強盗団に遭遇し、襲われた中で一人だけ生きていた賞金稼ぎを助けます。 しかし交渉は失敗。そんな時、ベンが保安官に捕まっているところを見かけます。そしてベンに邪魔されまくっていた鉄道会社の人達は、ベンを殺すために、ユマ行き3時10分の汽車に乗せるのですが、それまでの護送にダンもくわわります。 ダンは犠牲を出しながらもついにベンを目的地に届けますが、ベンの仲間に追い込まれ一人になってしまいます。でも、ベンはそんなダンを見て、心が動くのです……。 カッコ良い! 男の生き様って感じです! ダンは報酬のためにベンを護送するのですが、金で動くことに疑問を感じたり、息子のことを気にかけたり、そういう葛藤がたくさん描かれています。 そして何よりベン。逃げようと思えばいつでも逃げられる。なのに逃げない。そして最後で仲間を全員殺してしまうのが、ダンとベンの関係とか、心の変わりようをあらわしていますよね。 あらすじだけで言えば、ただ悪いヤツを護送してるだけなのですが、それなのにどうしてこんなに面白くて深くてカッコ良いのか。 真剣に、何故心に伝わるのか考えれば考えるほど、面白いです。 PR |
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むはむは二十九本目! このアマゾンのリンクにあるDVDはアメリカのやつなのでご注意を。 これは面白かったですね! 主人公のハロルドは、自殺するふりをするのが趣味で、いつも母親の前で死んだふりをします。しかし母親は慣れているので、首を吊ろうが何をしようが気にしない。 そしてハロルドは、赤の他人の葬式に出席することが大好きです。いつも顔も何も知らない故人の葬式に出席しています。 そんなある日、赤の他人の葬式で、モードというばあさんに会います。モードもハロルドと同じく赤の他人の葬式に出るのが大好きです。 それからハロルドとモードの恋が始まります。 モードは警察の車を警官の目の前で盗んで走り出したり、車の上に木をのっけて走るなど無鉄砲なおばさんです。ハロルドはそんなモードに轢かれていき、ついに結婚する。 しかし、結婚する日になって、モードは自殺をしてしまうのです。 良いですね、この映画は。 ハロルドが自殺するふりをするのは、子どものころ大怪我をしたときに、母親が死んだと勘違いして、それがとても嬉しかったからなんです。 そして八十歳という年齢にこだわり、その年齢に達した日、結婚した日に死んでいくモードも、色々考えさせられます。 自殺するふり、赤の他人の葬式。それに青年とおばあさんの恋が重なり合い、深い物語になっています。 ちょっと変わった青春という感じで、いろいろ参考になりました。 |
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はいはい二十八本目! 舞台は戦後直後のイタリアです。 ストーリーは三部構成です。アデリーナ、アンナ、マーラという三人の女からなります。 アデリーナは、闇タバコを売って家計を支えていますが、警察に目をつけられて逮捕されそうになります。しかし子どもがいる身ですし、逮捕されるわけにはいかない。 そしてそんなアデリーナは妊娠していることが分かります。 それはとても幸せなことです。なぜなら、妊娠していればしばらくは逮捕されないという法律があるからです。 つまり、ひたすら子どもを産み続ければ闇タバコを売り続けても捕まらない。 ということで、妊娠しまくるアデリーナの生活が描かれます。 二人目の女であるアンナは、貧乏なアデリーナとは違って超金持ち。若手作家と浮気なんかもしてます。 しかし、その作家は高級な車を運転できない。結局自分の高慢さから、ロクな生活を歩めないでいき、幸せを手にすることができません。 そして三人目のマーラは、娼婦でありながら神を信じている学生に恋をします。 しかし、当然恋愛うまくいくはずがないのです。 自転車泥棒と似た雰囲気、テーマじゃないでしょうか。 貧乏なイタリア。戦後直後。今とは色々と違う差別やら風習が満ちています。その時代で生きる色々なタイプの女の生活が、とてもコミカルに描かれているのがよかったです。 これで深刻でシリアルな雰囲気だったら、ちょっと面白くなかったかもしれません。 辛く貧しい時代を満たされない女がコミカルに生きる。その様子が本当に面白かったです。 今の時代は、昔と違った辛さがあると思います。そして、「辛い時代」をそのまま「辛いよね」というニュアンスで描くのではなく、この映画のようなちょっとしたコツというか雰囲気やテーマの扱い方、それをうまく感じとり、実践できれば、自分の腕はあがるのかなぁと思いました。 |
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ぬはぬは二十六本目! これは激しいっ! 主人公のエドワードは、ごく普通の会社に勤めていて、高級な家具やブランドをそろえて、完璧な生活を求めて生きています。 でも気持ちはどこか物足りなくて、そのうちガンの患者などがいる自立支援グループに通います。そこでマーラという女と出会い、彼の人生はおかしな方向へ進んでいきます。 ある日エドワードが家に帰ると、なんと爆発事故で家が豪快に燃えていました。途方にくれた彼は、飛行機の中で知り合ったタイラーという男に助けを求めます。 でもタイラーは相当に変わっています。駐車場で突然俺を殴れと言いだし、そのまま二人は本気の殴り合いを行いボロボロになります。でも、爽やかな気持ちになれた気もするのです。 そして二人は、地下室でファイト・クラブなるものを立ち上げます。普段は普通の仕事をしている男たちが集まり一対一の殴り合いをするというものです。 エドワードは傷だらけの姿で会社に行くけど、全然気にしない。上司に怒られてもむしろ反抗。彼の人生はどんどん見えない所に向かっていきます。 しかし、ファイト・クラブは気づけば社会に反抗する危ない組織になっていました。そのうち警察も動き出してしまうのですが、そのころからタイラーとの関係が悪くなっていくのです。 良い映画でした。 ただ、序盤から中盤は面白かったのですが、後半からは見るのがキツかったです。というのも、タイラーという男は実在せず、エドワードのもう一人の人格、簡単に言うと二重人格だったのです。 普通の生活から黒い生活へと変わっていくことに楽しみや充実を覚えるというのは、凄くわかりますし、その表現がとてもカッコ良くて、悲しいほどにストレートで良かったんです。それでいて、エドワードが変わるきっかけになったタイラーがもう一人の人格だった、というのが個人的趣味に合わなかったです。 でも、ニュアンス的にはカッコーの巣の上やショーシャンクの空に似たようなものを感じました。 きっと、それほどに平和とか普通とかそういうものは、つまらなくてどうしようもないものなんでしょう。 |
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のひゅのひゅ二十五本目! 刑務所に行くことを嫌ったマクマーフィーという男が精神病院に入院してきます。 マクマーフィーは、規則だらけで婦長が決めたルールによって縛られている閉鎖的な病院生活で、自由を勝ち取りみんなを統率し、圧倒的な反抗を見せていきます。 ワールドシリーズを見たいがために多数決をとったり、海に行って遊んだり、とにかく奇抜なやり方ですが自由を求めて婦長と戦います。 しかし、ある日婦長を怒らせてしまいます。なんとマクマーフィーたちは女友達を連れ込み、夜中に酒を飲みダンスを踊り、やりたい放題暴れるのです。 そのせいでマクマーフィーは特殊な手術を施され、言葉も喋れず動けず廃人のようになります。 そして患者のチーフは、そんなマクマーフィーを窒息死させ、彼が持ち上げることの出来なかった水飲み台を窓に放り投げ、派手に割ってしまうのです。 面白かったです。 この映画は、ラストでチーフが窓をぶち破るために作られたようなものだと思いました。 マクマーフィーは、序盤で重い水飲み台を持ち上げられるか、無理なのか賭けをします。しかし彼は持ち上げることができなかった。 でも、持ち上げることができたら奇跡が起きると、マクマーフィーは言っていたのです。 だからチーフは、水飲み台を窓に放り投げて割るのです。その意味をいちいち言葉に出すのは野暮でしょう。 単純に言えば「閉鎖的な居場所から自由を勝ち取る」というものですが、ただ規則だらけの病院に反抗するだけじゃない。だってそんなシンプルな理由だけだったら、窓を割ることに意味は見いだせません。 彼ら全てには自由というものに深い意味があり、病院からの脱出もそうですが、人生からの脱出もしくは自由、苦しみからの逃亡。色んな意味が込められているから、窓が割れることには意味があるのです。 ラストはとにかく必見です! |
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むははん二十四本目! ベテラン刑事のサマセットと、若く血の気の荒いミルズは、ある日とある死体現場に向かいます。 死体は、異常なほどに太った男でした。無理矢理食べ続けることを強要され、汚物に体を突っ込んで死んでいる。とてもむごい死に方です。 そして冷蔵庫の裏には「大食い」という文字が書かれてあり、これからの事件を予想される意味深なメッセージも残されていました。 次の死体は弁護士でした。残された文字は強欲。 二人の刑事は調査を進め、犯人はビクターという男だとして、彼の居所に突入します。 しかし、現場にはベッドに締め付けられて廃人と化したビクターがいるだけ。 そのあと二人は、FBIの人間との取引によって一人の男に目星をつけるのですが……。 面白かったです。これは深いですね! なんというか、ここまで人の持つ悪とか憎しみとか、負の感情を七つの大罪を使ってあらわすのは恐怖ですよね。むしろここまでくると、犯人は潔くそしてカッコ良い。素直な人間だとさえ思いました。 人は何かしらの罪を持っているけど、その罪は消えることがないし、罪についていくら語ったところで結局キリがない。でも、それじゃダメなんだ。という気持ちが見えました。 こればかりはどの時代もそうですよね。世の中金が全てなのかとか、罪を犯してもバレなきゃ問題ないのかとか、正直者がバカを見る世の中とか……。 ラストは最高でしたね。最後に残った嫉妬と憤怒という大罪。 これを、あの形で演出するのは死ぬほどシンプルで、呆れるほどに深く悲しいものです。 |
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もっほんもっほん二十三本目! 最近腰と腕が痛いです~。 広告代理店で働くレスター・バーナム。彼はごくごく普通に、幸せな家庭で過ごしています。でも、妻は見栄っ張りでヒステリー。娘は反抗期で父親をゴミのようにあつかう。 誰も自分を見てくれず、存在と中年という年齢に危険を感じます。 そんなある日、娘の友達であるアンジェラに恋をしてしまうのです。きっかけは、娘のチアリーディングを見た事。レスターは、頑張って踊っている娘に目はいかず、アンジェラしか視界に入らなかったのです。 それからレスターは、アンジェラにアタックします。でもそんな父親を当然娘は気持ち悪いと思う。かと思えばレスターは仕事をやめてマックで働きだすし、隣の家には変な男がいるし、しかも妻は浮気をしてしまう。 そんな生活を送りながら、レスターは懸命に、自分らしらを保つ努力をしながら生きていくのですが……。 面白かったです。なんか、良いよねこれ。誰にも相手にされないしがない中年の奮闘記、みたいな。日常の仲で起きるエピソードのどれもが面白く、心情を読み取れてよかったです。 娘の反抗期もそうですが、隣の家にいる男も良い味出してますよね。 大人は大人であることに苦労する。子どもに理解されない事を嘆く。でも子どもだって子どもだという現実が辛いですし、大人に理解されないことに腹を立てる。 トラブルが起きて、当然なんです。 |
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むはむは二一本目! これは名作です。 とある元海兵隊の男が、タクシードライバーに就職します。その男はトラビスといいます。 トラビスは一日中街を走り続け、淡々と人を送りそして夜はポルノ映画館に通うような、孤独でつまらない日々を送ります。トラビスはコミュニケーション能力にも欠けていました。 何かが足りない。世の中はおかしい。そう思いながら生きています。 そんなある日、トラビスはパランタイン大統領候補の選挙事務所の前を通りかかります。そして、そこで働く女に恋をします。 しかしトラビスはその女をポルノ映画館に連れて行き、女を怒らせます。 その後トラビスは裏ルートで仕入れた拳銃を手に、俺がこの腐った街を浄化してやるんだと思い立ち、体を鍛え始めます。 ある日トラビスは強盗事件に居合わせて犯人を撃ち殺します。刑事気取りになったのかわからないけど、賄駿している少女を説得しますがそれは失敗。 その後トラビスはパランタインの演説で暗殺を試みるも失敗して逃げてしまう。 そしてトラビスは、売春少女のもとへ行くのですが……。 面白かったです。孤独なトラビスが良いですね。 なんというか、どうしていいか分からない不安というのが強く出ていて、出てくる登場人物達もどこがおかしい。おかしいだけじゃなくて、色々なものを抱えてる。 ただ一ついえるのは、世の中が腐っているということ。若者はどこでも騒いでいるし、それにくらべて自分はとてもつまらない男。 もっと、何かないのか。そんな気持ちが伝わってきました。 |
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